- 鉛・バリウム・赤/オレンジ/黄色などの顔料・三酸化アンチモン・五酸化バナジウム・酸化ニッケル・酸化クローム・マンガン
*Toxic 劇物
- 酸化コバルト・銅・リチウム・硼酸・亜鉛
陶磁器の表面には通常釉薬といわれるガラス質の被膜で覆われています。このガラス質(マット・乳濁・結晶・透明がある)が陶器を強く美しくしています。し かしながら、釉薬の表情を優先したり経済性のため安価な劇物を使用または過剰な添加により食器を使っていくうちに知らずして食品の酸性物質が表面を侵食し 重金属が流れ出すという研究結果が報告されています。
釉薬の調合のヒントにと私自身も検索して調べることもありますが釉薬の表情は素晴らしいにも関わらずその公開されている調合バランス等を見るとこれでいいの‼?と思われるものが結構あります。釉薬中のアルミナ、シリカ分が少なく劇物が完全にガラス質内に閉じ込められていないんだろうなぁと思われるからです。もちろん、食器利 用を想定していないなら問題はありません。恐らく当人はそれを危険だと教えられたことも考えたこともないのかも知れません。私自身は陶芸を学校などで学ん だわけでもないので単純に自分が取り扱っている原料の性質を知らなくてはと思い色々調べていたところその危険性に気付くことが多くありました。
劇物もありますがアトリエで使用している食器用の釉薬は完全に融解し無毒化される範囲での添加量です。また、今後は上記に挙げた劇物を一切含まない釉原料 を主としたより安全な器も作っていきたいと思っております。なお、当アトリエの作品、体験教室等を利用している釉薬は安心できる調合範囲のものです。健康で明るい日々を過ごすため科学組成や性質などを研究し続けております。