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© 2026 MONO FACTORY Online Art Gallery & Store
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Yoshio Nakajima

Contemporary Ceramic Artist

世界は、常に揺らぎのなかにある。
確かなものほど、同時に不確かさを孕んでいる。

 

この世界は矛盾に満ちている。何ひとつ単独では存在せず、すべてはその対極を通して現れる。光と影、男と女、真実と虚構、創造と崩壊。私は紀元前から伝わる陰陽五行思想に導かれ、脆さと永続性、両方を抱えた作品を制作している。私の一部の作品では、釉薬が泡へと変化する。儚く消えやすい泡が、炎をくぐることで土の表面に“化石”として定着する。このプロセスは、一瞬と永遠のあいだに存在する緊張感をとらえる試み。すべては土から生まれ、やがて土へと還る。土は起源の記憶を内包し、炎を経て、新たな形として蘇る。決して同じではなく、それでも失われることはない。情報や歴史が歪められる時代にあってこそ、私は土、炎、釉という正直な素材を通して現代の空気感を表現したい。私の作品は脆く、そして、しなやかに強く、隠された空間を内包し漂う不確かな世界そのものを映し出している。泡のひとつ、ひび割れのひとつ、層の一つひとつが、静かに語りかけてくる。崩壊、希望、そして再生の可能性を。

 

小さい頃から人とは違う考え方で生きづらさを感じ生きていました。100人いたら99人が「そうだ!」ということに対して「違うのでは?」といつも1人の側というような。誰に支持されなくても、様々な事象に対し「何で?」「本当に?」といようにズレや矛盾を感じてしまう。会社員時代も右に倣えとしていればいいものを、違和感を感じるとすぐ意見を言ってしまい…組織に馴染めない自分。そう、いつも俯瞰して世の中を見る、ちょっと距離をおいてみる、目に見えないものの力を信じる、歴史や世の中を疑う、常識を疑う、世間体よりも何よりも直観を信じる、そんな不器用な私です。陰陽五行思想が教えてくれる「光と影、表と裏、上と下」。すべては相反しながらも繋がり、土から生まれ、土へ還っていく。そんな感覚が、私の作品の根底にはあります。ただ何となく好きな形を作っているのでなく、作品の説明には収まらない、無粋がゆえにあえて語らない歴史、今、神話、思想、悲哀と希望、生と死、波動など内包させる。手に取った人、鑑賞者の心に刺さる、究極的には少しでも心の救いとなるような作品を作っていきたいと思います。時折、歩き方も分からないのに世界の美術史に残る芸術家の1人になれるのだろうか?と虚無感に襲われながらも、自分を信じ、やっぱりまた立ち上がり、いい歳しても夢見て笑顔で歩んでいく、そんな毎日です。海外を見据えた芸術活動を考えています。アート作品を生み出すための研究制作費、出品の往復送料、関税など非常に資金が必要な側面もあり作品購入、寄付などで応援してくださいましたら幸いです。ここまで読んでいたたのも何かのご縁、ありがとうございます。

『Quality Time』を楽しむ

陶器を作ってもらう

寄付する

Awa — Fossilized Moment:泡の化石

私の制作は、釉薬を「施すもの」としてではなく、物質が自ら振る舞い始める瞬間に立ち会う試みである。

My practice is not about applying glaze as decoration, but about witnessing the moment when matter begins to act on its own.

その試みは、釉薬を装飾として扱うことから距離を取り、物質が自ら振る舞い始める瞬間をどこまで手放せるかという問いから始まっています。陶芸を始めた頃、ルーシー・リーやアダム・シルバーマンの溶岩状に発泡する釉薬に強く惹かれました。それは形というより、現象を見ている感覚に近く、雲や地層の断面を前にしたときのような、時間の厚みを感じさせるものでした。再現が可能になったとき、私は同時に違和感も覚えました。この現象は、まだ「表情」として消化されていないのではないだろうか。もし発泡を溶岩の比喩から切り離し、泡という状態そのものとして扱ったら、何が立ち上がるのか。完成像を想定せず、窯の内部で起きている出来事に耳を澄ませるように、土、温度、時間、重力、原料、施釉法、厚みをひとつずつ検証していきました。それは制作というより、素材との対話に近い時間でした。約15年後の2023年末、長年扱ってきた素材の反応が、ひとつの構造として腑に落ちる瞬間が訪れました。そこから生まれたのが、私が Awa Glaze(溶岩微細発泡釉) と呼んでいる釉薬・焼成技法・施釉法です。この釉薬は、表面を覆う皮膜ではなく、物質と空間のあいだに生成される層として存在します。発泡層は条件によって3cm以上の厚みを持ち、硬質なものから、今にも崩れそうなメレンゲ状の泡まで、複数の相を内包します。極度に薄くなったセル壁がわずかに共振し、微細な音を発するものもあります。それは意図して演出した音ではなく、そこに「在る」ことの副産物のようなものです。私にとって重要なのは、制御しきれない現象を排除することではなく、どこまで手放せるかという感覚です。泡は固定された形ではなく、生成と崩壊の境界にあります。その不安定な層に、陶という素材がどこまで耐えうるのかを試しています。このアプローチは、技法の新規性以上に、陶芸における「完成」や「形」という概念を、わずかに揺るがすものだと考えています。私は、釉薬そのものが作品の主題として立ち上がる地点に、ようやく触れ始めたところです。現在は、この泡釉を軸にした作品で国内外の公募展に挑戦しながら、この現象をどこまで開いていけるのかを探っています。それは拡張であると同時に、静かな観察の継続でもあります。

泡に変容した釉の音を聞いてみる

縄文に焼き物が誕生してから今まで、このような特徴をもつ作品はあったのだろうか?焼成直後の貫入音ではなく、数カ月を経た陶器が、触れると共振する。


Since pottery was born in the Jomon period, has there ever been work with these characteristics?Not crazing after firing—months-old ceramic that resonates when touched.

Awa-macro

Frozen Foam

薄壁のセル構造が、触れると共振し炭酸のように鳴る。泡という現象を陶で。*Click to enlarge


Thin-walled cellular structure—when touched, it resonates, crackling like carbonation.The phenomenon of foam, in ceramic.

特徴

– 視覚:琥珀色の透明感、光を透過する薄壁
– 触覚:繊細な泡の構造、極限まで薄いセル壁
– 聴覚:触れると鳴る、炭酸がはじけるような音
– 構造:本物の泡と同じレイヤー構造と内部空隙
– 現象:儚さの視覚化だけでなく聴覚化
– 技法:15年以上の探求により確立した独自技術


Characteristics

– Sight: Amber translucence, light-passing thin walls
– Touch: Delicate foam structure, ultra-thin cell walls
– Sound: Carbonation-like crackling when touched
– Structure: Authentic foam layering and internal cavities
– Phenomenon: Ephemerality made visible and audible
– Technique: Unique method developed through 15 years


泡釉を用いた作品の賞歴

・’25/12 第51回静岡県工芸美術展₌内包する泡₌入選
・’25/5   第4回枕崎国際芸術賞展₌Awaのこゑ₌入選
・’24/10 第53回 全陶展「コレ?アレ?」奨励賞受賞

  Yoshio Nakajima – 中島誉史男

My practice begins with the idea that glaze can be more than surface decoration — that it can become the core of expression itself.

When I first encountered the lava-like glazes in the works of Lucie Rie and Adam Silverman, I was drawn to their presence. They felt less like form and more like phenomenon — like clouds or exposed geological strata carrying the weight of time.

Through repeated experimentation, I eventually learned how to reproduce similar lava-like surfaces. Yet at that moment, a question emerged:
Had this phenomenon truly been digested beyond “texture”?

This led me to separate bubbling from the metaphor of lava and to approach bubbles as a state in themselves. Without assuming a final image, I began re-examining each element involved in ceramics — clay, temperature, time, gravity, material composition, glaze application, and thickness — listening to what was occurring inside the kiln.

After nearly fifteen years of sustained inquiry, toward the end of 2023, the material responses I had been working with finally cohered into a structure.
From this understanding, Awa Glaze was born — a glaze, firing method, and application process that functions as one.

Unlike a surface coating, Awa Glaze exists as a layer generated between material and space. Depending on conditions, the bubbled layer can exceed 3 cm in thickness, encompassing multiple states — from dense and rigid to forms as fragile as meringue.

In some works, the extremely thinned cellular walls subtly resonate and emit a faint sound when touched. This is not an intended effect, but a byproduct of the material’s own presence.

What matters to me is not eliminating what cannot be fully controlled, but sensing how far it can be released. The bubble is not a fixed form; it exists at the boundary between generation and collapse. I test how much instability ceramic material can endure.

This approach is less about technical novelty than about gently unsettling the notions of “completion” and “form” within ceramics. I feel I have only just begun to reach the point where glaze itself stands as the central subject of the work.

At present, I present works centered on Awa Glaze through juried exhibitions in Japan and abroad, continuing to explore how far this phenomenon can be opened. It is both an expansion and a sustained, quiet act of observation.

Concept / Core Ideas

『なぜか琴線に触れる土の感触・モノ作りの楽しさを伝えたい』

『バックパッカーだった時の人との触れ合いの楽しさ、今度は自分が旅の想い出のお手伝いをしたい』

『美術史の文脈の中で、世界への問いと自身の思想を陶でかたちにしたい』

Ceramic Artist
Yoshio Nakajima

Notes from the Artist

NAME
中島 誉史男  /  Yoshio Nakajima
SIMPLIFIED MY HISTORY
略暦・・・静岡県出身。陶芸家/泡釉を用いた現代陶芸作家 法政大学 経営学部 経営学科卒 宅地建物取引士 

私は土を、古い素材だとは考えていません。現代の科学をもってしても、完全には理解できない、不確かな物質だと感じています。その曖昧さや制御しきれなさにこそ、私は惹かれています。学生時代、丹波の工房で初めて土に触れました。その後、不動産業界で働き、効率や数字の世界に身を置きました。確かに稼ぐことはできた。ただ、それだけでは人生はとてもつまらなく、どこか虚しいものに感じられました。気づけば退職届を出し、リュック一つで海外を歩いていました。旅の中で強く残ったのは、場所よりも人との距離感でした。言葉が通じなくても、触れ合いや、間に生まれる空気は共有できる。その感覚はいまも、作品に「余白」や「関係性」を与える原点になっています。

私の思考の底には、陰陽五行の感覚があります。強い陰があるからこそ光は輝き、光があるから影は生まれる。世界は常に揺らぎ、どちらか一方に固定されることはありません。

制作では、泡釉という不確定な現象を用いています。意図と偶然、制御と逸脱のあいだに立ち、その瞬間にしか現れない表情を、器や造形として定着させようとしています。

「人生、難しく考えずシンプルに感じたまま・・・」常識を疑いあらゆる角度から自らの頭で考え行動する。世間体なんて気にしないで自分のやりたいことに言い訳しない。もちろん、怖いときも、不安なこともある。できない時だってある。それでも、そんなちっぽけな壁ぶち壊して身体のど真ん中で感じることを大切にしたい。そう、答えはいつも頭で考えたほど難しくなく単純だったりする。「Simple is Best.」転ぶときは前のめりで。

2006年3月「MONO FACTORY」をOPEN
2017年4月『ちょっと大人で隠れ家的な器づくりの場所』として伊豆高原へ移転。

MY SPECIAL SKILLS
泡釉・陶器を作り土遊びを教えて楽しませること・不動産賃貸の法務知識・庭づくりのアイデア・ホームページ作り(当サイトは私自身が制作/更新/デザイン)・アイアン溶接・伊豆高原の大型ウッドデッキは自主制作。DIYで作りたい方、作って欲しい方は相談に乗ります。
MY DREAMES
泡釉を用いた自分だけの表現で作品を作り、美術史で語られるような作家となること。世界がいつか上とか下とか右とか左とか関係なく繋がるときを見たい。夢はまだまだ。
I LOVE
南の島/沖縄(本島/瀬底島/久高島/阿嘉島/宮古島/栗間島/石垣島/西表島/竹富島/波照間島/小浜島/黒島/他奄美大島/種子島etc..)/Surfing/Fishing/温泉/神話・宗教・文化・古代文明などを学ぶこと/旅/寺社仏閣巡り/ギター(cole clark FL1)/シュノーケリング/スキー/Sinn/美術館巡り/芸術作品鑑賞  :作品からその作者のメタファー(Artist Noteからは分からない本当に伝えたかったこと、人間性)に想いを巡らせること。生っぽいというか様々なものが伝わってきて本当に面白い。
OVESEAS
タイ(バンコク/Koh Phi Phi/プーケット/Koh Samui/Koh Tao/Koh Chikin/Koh Tub/Koh Poda/Krabi)・カンボジア(アンコールワット/シェムリアップ)・マレーシア(KL/ランカウイ)・インドネシア(バリ島/ロンボク島/レンボンガン島)・スペイン(マドリード/アルへシラス/グラナダ/バルセロナ)・モロッコ(タンジェ/カサブランカ/フェズ/メクネス/マラケッシュ)・モルディブ・フィリピン(エルニド/パラワン島/ミニロック島/マティンロック島)・ベトナム(ハノイ/ホイアン/ダナン)など。リュックひとつで気軽に旅するバックパックスタイルが好きです。東南アジアのビーチ、人が特に好きです。ゆるい空気、優しい人々、キレイな海、美味しいシーフード。タイはいつか住みたいぐらい。

Studio & Practice

海と山が重なり合う伊豆に構えたスタジオで、土と釉薬、火と向き合いながら制作を続けている。私にとって制作とは、形を与える行為というよりも、素材の内側に潜む振る舞いを探る時間に近いもの。

釉薬は表面を覆う装飾ではなく、構造そのものとして扱われる。重なり合う層や泡の生成は、意図と偶然の境界に生じ、その内部には、触れることのできない空間が立ち上がる。

制御しきれない現象を受け入れながら、どこまで関与し、どこから委ねるのか。その均衡を探ることが、私の制作実践の中心にある。

土という未だ完全には解き明かされていない素材を通して、現代における物質と身体、時間との関係を問い直している。


Working from my studio in Izu, Japan, I engage with clay, glaze, and fire as active participants in the process of making.For me, making is less about imposing form than about spending time observing the behaviors that emerge from within the material itself.

In my practice, glaze is not treated as surface decoration but as a structural element.Through layered applications and the emergence of bubbles, spaces are formed within the work—internal spaces that cannot be touched, yet remain perceptible.

My practice centers on negotiating the boundary between control and contingency:determining how far to intervene, and at what point the material must be allowed to act on its own.

Through ceramics—a material that remains only partially understood even within contemporary science—I reconsider the relationship between material, body, and time in a contemporary context.

CV / Biography

氏名
中島 誉史男(なかじま よしお)

英語表記
Yoshio Nakajima

出身
静岡県生まれ

拠点
静岡県伊東市


学歴

  • 法政大学 経営学部 経営学科 卒業

主な活動歴(抜粋)

  • 学生時代、丹波の陶芸工房にて土と出会う
  • 不動産業界にて勤務後、独学で陶芸の道へ
  • 2006年 MONO FACTORY 設立
  • 2017年 制作拠点を伊豆高原(静岡県伊東市)へ移転

主な展覧会

  • 2025 第4回 枕崎国際芸術賞展(日本)
  • 2025 第51回 静岡県工芸美術展(日本)
  • 2024 第53回 全陶展(日本)

受賞歴

  • 2024 第53回 全陶展 奨励賞
  • 2015 ルーシー・リー陶芸展 陶芸コンテスト 優秀賞

スタジオ

  • MONO FACTORY(静岡県伊東市)

Name
Yoshio Nakajima

Born
Shizuoka, Japan

Based in
Ito, Shizuoka, Japan


Education

  • Hosei University, Faculty of Business Administration, Tokyo, Japan

Professional Background

  • Encountered ceramics during student years at a pottery studio in Tamba, Japan
  • Worked in the real estate industry before pursuing ceramics independently
  • 2006 Founded MONO FACTORY
  • 2017 Relocated studio to Ito, Shizuoka, Japan

Selected Exhibitions

  • 2025 The 4th Makurazaki International Art Award Exhibition, Japan
  • 2025 The 51st Shizuoka Prefectural Crafts Exhibition, Japan
  • 2024 The 53rd ZENTO Exhibition, Japan

Awards

  • 2024 Encouragement Award, The 53rd ZENTO Exhibition
  • 2015 Excellence Award, Lucie Rie Ceramics Competition

Studio

  • MONO FACTORY, Ito, Shizuoka, Japan

If my work resonates with you, feel free to connect.

もし私の作品に共感を覚えるようでしたら、お気軽にご連絡ください。